電子書籍と紙書籍で読んだ時の記憶の残り方( 一_一)フーム
ブログみたいな自由な書きものって書き出しが難しいなぁと思いながらも、
まあ、タイトル通りの内容です。
書籍における媒体は「紙」と「電子」の2種となりつつある昨今ですが、
電子の方は記憶に残らない、残りにくいという話を結構聞きます。
しかし、電子書籍自体はやはり便利なものでして何十冊あろうと
スマホ、タブレット、PCなどに収まってしまいます。
おまけに欲しいと思ったものは即ダウンロードして読むことができ、
電車などの隙間時間に読むことも可能です。
僕みたいに引っ越しが多い人や電車通勤の人には大きな利点ですな。
まあ、デメリットとしては、
Amazonや楽天、Sonyなどの様々な会社があり、それぞれの会社が提供するアプリでなければ読めません。
”読書”という項目として、一つにまとめることができないのが合わない人には徹底して合わないでしょう。
他方、紙媒体のメリットと言えば、
ぶっちゃけどんな人にも当てはまる共通としたメリットはほぼないのではないかと思います。
強いて言うなら、貸し借りが簡単というところでしょうか。
僕は母や姉、家族間での漫画や小説の貸し借りをしますが、この点においては電子書籍ではちょっと無理がありますね。
(できなくはないのですが、自分のアカウントを教えるようなものですからね。抵抗も強ければ手間でもあります)
ここ数年、僕は専門書、教科書、新書といったものは紙媒体で読み、
一通り読み終わった後は自炊しております。
そして、漫画や小説などは最初からAmazonなり楽天なりからダウンロード購入をするといった形に分けております。
要は、勉強は紙媒体で、娯楽は電子媒体で分別している状態ですね。
当然ながら、子供の頃は漫画なども紙媒体で読んでおりましたが、引っ越しの度に本って結構邪魔だよなぁと思い、電子書籍を購入や自炊をし始めた次第です。
さて、本題。
紙で読むのと、電子で読むの、記憶の残り方に違いってあるのかと言われれば、
間違いなくありますね、これ。
電子書籍の方が記憶に残りにくい、というか、覚えられないような感じです。
最初は単に、年齢による記憶力の低下かと思っていましたが、
確実に何かが違うんですよ。
漫画だと、紙媒体では覚えらるような設定が電子媒体では覚えられない、みたいな!
(超微妙な例えですみません)
あとは、ストーリーの概要は覚えているのですが、”シーン”を思い出せないため新刊を読む度にストーリーがぶつ切り状態から始まると言いますか。
何が違うのだろうと考えた結果、
場所記憶の有無なのではなかろうか、という仮説に辿り着きました。
場所記憶の小難しい解説はWikipedia先生にお任せするとして、
買い物をする際に、購入予定のものを指折りながら考えたりしませんか?
洗剤(親指)、柔軟剤(人差し指)、歯ブラシ(中指)、歯磨き粉(薬指)、トイレットペーパー(小指)……みたいな感じで。
んで、実際にお店に着いた時に、思い出す手がかりとして折った指を見たり。
これと似たようなものが、
「紙媒体にはある」けれど、「電子媒体にはない」気がします。
何が言いたいかといいますと、
紙媒体では印象に残ったシーンが何巻の前半に、
あのストーリーは何巻から何巻まで、
みたいに思い出せるのですが、電子書籍では全然思い出せないのですよ。
この差は何なのかというと、
電子書籍ではスマホなりタブレットなりですが、
これは作業としては平面を指でなぞっているだけ。
しかし、紙ではページをめくっていけば”残りのページ数”が変化します。
左から右(あるいは右から左)へのページ数の変化こそが、
もっと言えば親指でページを留めるための感触なども含め、
記憶に残すための”情報の一部”なのではないかなぁと思いました。
人の記憶は一つを思い出せば連鎖反応的に思い出すもの。
花火を見れば、
去年の花火大会の渋滞はひどかった、
出店で何を買った、
浴衣はどんなのを着た、
などを様々な出来事が掘り起こされ、記憶が刺激されます。
それは僕達が考えている以上に、
一連の行為や動作、あるいは映像や音、体感の感覚などを脳は細分化して記憶し、
紙媒体では”本の内容以外の情報がある”からこそ、
本の内容をより鮮明に思い出せるのではないか。
逆に、電子媒体では”本の内容のみに特化している”からこそ、
本の内容を思い出す手がかりがないのでは、と考えられます。
とまぁ、こんな講釈を垂れてみましたが、実証実験をしたわけではありませんので、
誰かやってみてくれませんかねー。
実はやっぱり年齢のせいだった、てことになる気もします。
ではでーは。