紹介:おすすめのライトノベル5選
すっごい久しぶりにブログを書いております。
まあ、特に何があるわけでもなく、なんとなく書く気になれなかっただけなんですがね。
ちょっと興味深いというか、もったいないというか。
そんなニュース記事を見たのでブログにしてみようかと。
何でも、
「ラノベの中高生離れ」が起こっているとのこと。
ラノベの読者は30代が中心となっているようで、
中学生・高校生にはあまり読まれていないらしいです。
「作家が中高生向けの本を書かなくなったのでは?」というのがライターの意見で、
まあ、ぶっちゃけこの辺のマーケティング調査的な話は置いといて。
昨今、YouTubeを筆頭に動画コンテンツが大きな市場規模となっているので、
中高生が本を読まなくなっているのは事実なのではないかなぁと思います。
んで。
個人的にはそれはもったいないなぁと。
別に10代でこの本は読むべき!というラノベがあるわけではありませんが、
10代の頃に出会った、知った世界ってやっぱり大きいと思うんですよ。
ラノベと一口に言っても大量にあるので、どれを読んだらいいのかと考えるだけで疲れてしまうもの。
読書家を自称するわけでもないですし、大してラノベを読んでいませんが、
少なからず、僕がおすすめできるラノベをブログにしようかなと思い、記事にしてみることにしました。
ネタバレはしなようように気を付けますが、一応、ネタバレ注意を。
ちなみに、順番に意味はありません。ただのあいうえお順で、記載したものはどれもおすすめです。
おすすめのライトノベル
雨の日のアイリス /ファンタジー
著者:松山剛 出版社:KADOKAWA
個人的にこの人の話は嫌いです。
おすすめとか言いながら何言ってんのと思われそうですが、読んでいてとても辛いのです。
文章が読み辛いのではなく、”心にくる”ものがあるんです。
松山先生の話は他にも2,3冊読んでいますが、どれもキツイ。
さて、雨の日のアイリスですが、表紙を飾る可愛らしいメイド服の女の子、アイリス。
実はこの子はロボットなのです。
遠未来といいますか、地球の話ではないのですが、感情を理解し、心を持ったと言っていいロボットと、そこで一緒に生きる人間たちの、些末な日常の話です。
どこにでも誰にでもあり得る幸福と理不尽。
これほどの世界観を持ち合わせながら、これほどにありふれた日常を、人間を描写できる松山先生は本当に素晴らしい作家だと思います。
そして、読み終わった後にわかるイラスト・ヒラサト先生が描いた表紙がまたなんとも切なくて。
映画化してほしい小説があるとしたら、間違いなく3本の指に入る作品です。
涼宮ハルヒの憂鬱 /日常&SF
言わずとしれたラノベの名作ですね。
アニメ化も2回されていますし、新刊が出るとニュースにもなり、知っている方も多いでしょう。
完全に個人的な趣味というか嗜好なんですが、アニメよりも小説の方が”ハルヒ”という作品にハマれると思います。
というのも、この作品は非常に読みやすいので、キャラクターの心情や世界観がすんなりと入ってきます。これは一人称視点の文章というのが大きいのでしょうね。
天真爛漫、破天荒な女子高生・涼宮ハルヒに振り回される主人公・キョン。そして、宇宙人、未来人、超能力者までもが出てきて”何も起こらせない”ために奮闘する。
日常世界の非日常。
ジャンルはSFなんですが、専門用語が殆どないのでとても取っ付きやすい。
最新刊の「涼宮ハルヒの直観」を含め、2020年現在において計12冊出ておりますが、「涼宮ハルヒの憂鬱」だけでも十分に面白いので、是非ご一読を。
ちなみに、作品順は「憂鬱」→「溜息」→「退屈」→「消失」→「暴走」→「動揺」→「陰謀」→「憤慨」→「分裂」→「驚愕(前)」→「驚愕(後)」→「直観」となります。
電波的な彼女 /サスペンス
サイコサスペンス。この言葉がよく似合う作品というのもなかなかないでしょう。
現実世界の事件の裏にある救いのない話です。
物語の開幕は、主人公・柔沢ジュウにヒロイン・堕花雨が忠誠を誓い、ジュウのスニーカーに這いつくばってキスをするという奇行から始まります。
堕花雨に関わったが故に、というわけではないのですが、堕花雨と関われたことで、ジュウは殺された友人の事件を解決しようとしていくわけです。
ただ、そこにあるのはひたすらに不快な世界。
こんなつまらない理由で人は殺されるのか。
そして、人はこんな風におかしくなっていくのか。
この話は好きな人は大好きでしょうが、嫌いという人のほうが多いでしょう。
でも、是非読んでもらいたい。
2020年時点で3作あり、「電波的な彼女」→「電波的な彼女_愚か者の選択」→「電波的な彼女_幸福ゲーム」の順となります。
”愚か者の選択”は結構なトラウマになるやもしれませんので、ご注意を。
生ポアニキ /コメディ、時々恋愛
著者:アサウラ 出版社:オーバーラップ
コメディです。やったね!
自分に自身がない陰キャの主人公ユースケのもとに突如として送られてきた筋骨隆々のマッチョなアニキとともに筋トレに励み、ヒロイン・ユリにちゃんとした恋をしていく話です。
頭おかしくなった?と言われそうですが、マジです。いや、我ながらそれなりにちゃんとしたまとめになっていると思いますよ?
まあ、コメディではあるのですが、ただのコメディではありません。
アニキの適切な指導によりユースケが頑張り、変わっていく姿には手放しで応援したくなります。
そして、ユースケがユリの過去を受け止められるくらいに強くなっていくのは純粋にかっこいい。
ちなみに、同作者の「ベン・トー」もおすすめです。どっちを推そうか悩んだんですが、僕としてはこっちかなと。(ベン・トーはアニメにもなっているんですけどね)
コメディだから頭空っぽにして読めるよと言いたいところですが、そうはいかないのがアサウラ先生の持ち味。
王道で熱い話が読みたい!という方は一読の価値が大いにありです。
2020年時点で2作あり、「生ポアニキ」→「生ポアニキ パンプアップ」の順となります。
ミミズクと夜の王 /ファンタジー
著者:紅玉いづき 出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
この物語を読んで、僕は泣きました。この本の解説者の有川浩先生も初っ端にそう記載していますね。
あらすじの通り、死を願う少女が夜の王に自分を捧げようとするところから始まります。
世界観はファンタジーといいますか、童話や寓話的なところがあります。
魔法が存在しますが「ファイヤーボール」だとか、その手のものではなく、もっとエグいものです。
物語が森から城へ、つまり化け物たちの世界から人間の世界へと移るわけですが、そこで読み手である僕たちはやっぱり「嫌な想像」を巡らせてしまうんですよね。
でも、それは優しく裏切られます。
そう、この本は本当に優しさで溢れているような本なのです。
電撃文庫大賞を受賞されているだけあり、読みやすくて没入感の高い物語だと思います。
癖はなく、王道な物語だと思いますので、誰にでも受け入れられる本でしょう。
最後に、この5書を選んだ理由を
数あるラノベの中で、この5作品を選んだ理由ですが、
それは読後感です。
この5作は僕が読み切った時に、純粋に「面白かった」と思えるものでした。
頭がすぅーっとし、クリアになっていく感じ。今風に”整う”とでもいいましょうか。
いわゆる、
カタルシスを味わうとこの読後感が自然と押し寄せてきました。
僕はそれを紹介した5作で味わうことができました。
もともとライトノベルとは中高生に向けた小説です。
ジュブナイルノベルなんて呼ばれてもいましたね。
昨今、アニメ映えしやすい作品が求められがちですが、
アニメだからこその面白さもあれば、小説だからこその面白さもあります。
当然、小説の面白さをアニメで表現し切るのは困難ですし、逆もまた然り。
紹介したラノベはアニメ化されたものもありますが、
アニメよりもラノベだからこそ面白い作品だと思いますので、
是非一冊でもいいので読んでみて下さい。
ではでは~。